2018年

徒然草 第一段

いでや、この世に生れては、願はしかるべき事こそ多かんめれ。 (さて、この世に生まれたからには、当然願わしく思うであろうことこそ多くあるようだ。) みかどの御位は、いともかしこし。 (天皇の位を望むのは、とても畏れ多い。) 竹の園生の、末葉まで人間の種ならぬぞ、やんごとなき。 (天皇の御子や御孫の代まで、普通の人間ではないのだから、尊いことである。) 一の人の御有様はさらなり、ただ人も、舎人など賜は […]

徒然草 序段

つれづれなるままに、日ぐらし硯にむかひて心にうつりゆく由なしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 (これといってすることもなく、物わびしさにまかせて、一日中硯に向かって心に浮かんでは消えていくつまらないことを、漫然と書きつけてみると、何とも妙に狂気じみた感じがする。)