[編集部作成]この記事は、IPAの公式情報と、manabiclub.comに掲載している基本情報技術者試験の受験体験記49件をもとに整理しています。体験記本文は寄稿者本人の記録であり、内容を変更していません。日程・申込方法・手数料などは変わることがあるため、申込み前にIPA公式サイトで再確認してください。

基本情報技術者試験とは

基本情報技術者試験(FE)は、情報処理技術者試験の一つです。IPAは「ITエンジニアの登竜門」と位置付けており、ITを活用するサービス・製品・システム・ソフトウェアを作る人材に必要な、基本的な知識と実践的な活用能力を対象にしています。

単に用語を覚える試験ではありません。ITの基礎、情報セキュリティ、データベース、ネットワーク、アルゴリズム、プログラミングなどを横断して扱います。上位者の指導の下で、企画・要件定義・設計・開発・運用に参加するための土台を確認する試験と考えると分かりやすいでしょう。

当サイトには、実務経験なしで受験した人、学生、異業種からITを目指した人、すでに開発に関わっていた人など、49件の体験記があります。学習時間や得意分野は異なるため、「何時間なら必ず合格」とは言えません。まず試験の全体像を理解し、自分に近い体験記を読むことをおすすめします。

試験はCBT方式で随時実施される

基本情報技術者試験はCBT(Computer Based Testing)方式です。会場に設置されたコンピュータで受験し、受験申込み時に日時・会場を選びます。従来の紙試験時代の体験記には「午前」「午後」という表現がありますが、現在は「科目A」「科目B」です。

受験可能な日や会場、休止期間、申込受付の扱いは変わることがあります。古い体験記の受験当日情報は勉強法の参考として読み、実際の予約・持ち物・手続きはIPA公式の案内を基準にしてください。

科目Aと科目Bの違い

区分試験時間形式出題数・解答数主に確認すること
科目A90分多肢選択式(四肢択一)60問・60問IT全般の基礎知識
科目B100分多肢選択式20問・20問アルゴリズムとプログラミングを中心とした実践的な読解・考え方

科目Aと科目Bは、別々に学ぶというより並行して現在地を確かめるものです。科目Aでは幅広い知識、科目Bでは問題文を読み、処理の流れを追い、条件に沿って答える力が問われます。

科目Aで扱う範囲

科目Aは、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系を含む幅広い領域から出題されます。体験記では、参考書で全体を一巡した後、問題演習で間違えた分野に戻る進め方が多く見られます。

初学者は、最初から全分野を同じ深さで理解しようとするより、問題を通じて苦手を把握し、解説や教材に戻る流れを作るとよいでしょう。最新の出題範囲は、必ずIPAのシラバスで確認してください。

科目Bで扱う範囲

科目Bは、アルゴリズムとプログラミングを中心に、問題文・疑似言語・処理手順を読み解く形式です。暗記した用語だけでは対応しにくいため、実際に問題を読み、変数や処理の動きを追う練習が重要になります。

当サイトの旧制度時代の体験記では、午後問題の対策として、問題を解いた後に「なぜその答えになるか」を確認する、苦手な問題を繰り返す、時間を測って解く、といった記録があります。現在の科目Bと完全に同じ形式ではないため、当時の問題数や選択方法をそのまま当てはめず、学習姿勢の参考として読むのが安全です。

ITパスポート・応用情報技術者試験との違い

IPAの試験区分では、ITパスポート試験は全ての社会人向けの共通的知識、基本情報技術者試験は情報処理技術者としての基本的知識・技能、応用情報技術者試験は応用的知識・技能の位置付けです。

試験向いている人の目安
ITパスポートITの用語や安全な利活用をまず学びたい人
基本情報技術者IT職を目指す、または開発・システムの基礎を体系的に学びたい人
応用情報技術者基礎を踏まえ、より広い応用的知識・技能を確認したい人

どの順番が唯一の正解というわけではありません。IT未経験で不安が大きいならITパスポートから、プログラミングを含む基礎まで学びたいなら基本情報から検討する、といった選び方があります。採用・昇進・学校の要件は組織ごとに異なるため、資格だけで結果を保証するものではありません。

受験前に確認したい4点

  1. 公式の試験要綱・シラバス:現在の形式、出題範囲、受験に関する注意事項を確認します。
  2. サンプル問題:科目Bを含め、問題文を読んだときに何が難しいと感じるかを把握します。
  3. 自分に近い体験記:未経験者、学生、実務経験者など、開始時点が近い人の学習時間・方法を比較します。
  4. 受験日時と学習計画:CBT方式の予約可能日を確認し、直前に詰め込み過ぎない日程にします。

49件の体験記をどう読むか

体験記の価値は、合格者の方法を一つ選んでそのまま真似することだけではありません。学習時間、実務経験、使った教材、つまずいた点、不合格後の見直しを比較し、自分の出発点に合う方法を選ぶ材料にできます。

基本情報で問われる力を、学習内容から捉える

基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」と位置付けられていますが、プログラムだけを学ぶ試験ではありません。IPAが示す対象者像には、ITを活用したサービス・製品・システム・ソフトウェアを作る人に必要な基本的知識・技能と、実践的な活用能力が含まれます。

学ぶ領域試験で確かめる視点仕事とのつながりの例
ITの基礎コンピュータ、ネットワーク、データベース、情報セキュリティの考え方システムの仕組みを理解し、安全に設計・運用する土台になります。
開発の考え方アルゴリズム、プログラミング、処理手順を読む力要件を処理に落とし、動作を確認する場面に結び付きます。
管理・戦略プロジェクト、サービス、企業活動に関する基礎知識技術だけでなく、目的・品質・運用を考えるための材料になります。

「科目Aを覚えてから科目Bに進む」と固定する必要はありません。全体像を確認したら、早い段階で科目Bのサンプル問題も見て、問題文や疑似言語を読む感覚を確かめると、学習配分を調整しやすくなります。

未経験者・経験者別の始め方

開始時点最初の1〜2週間で行うこと体験記の読み方
IT未経験・異業種から挑戦用語を一度に暗記せず、科目Aの全体像と科目Bのサンプルを確認し、苦手を分けます。未経験者の学習時間、つまずいた領域、教材への戻り方を比較します。
学生・授業で基礎に触れた授業で扱った範囲と未習範囲を分け、科目Bの読解に時間を使えるかを確認します。学習時間より、演習を始めた時期と復習方法を参考にします。
実務経験がある得意領域だけで進めず、試験範囲全体を問題で確認します。経験がある人の弱点の補い方と、経験をそのまま得点に結び付けない姿勢を読みます。

当サイトの49件の体験記は、正解の手順を一つ示すためのものではありません。同じ「未経験」でも、学習に使える時間、学校での学習歴、つまずく科目が違います。自分と似た条件の2〜3件を並べて、共通する手順と異なる条件を分けてください。

科目A・科目Bの学習をつなぐ4ステップ

  1. 現行の試験要綱・シラバスを開く:試験時間・範囲・受験時の注意事項は、古い記事ではなくIPA公式を基準にします。
  2. 科目Aを解いて範囲を把握する:得点だけでなく、用語を知らないのか、設問文の条件を読み落としたのかを分けます。
  3. 科目Bの問題を早めに読む:変数・処理・条件を紙に書き出すなど、自分に合う読み方を見つけます。
  4. 弱点を往復して復習する:問題演習で見つけた不明点を教材へ戻し、同じ型の問題で再確認します。

科目Aは90分60問、科目Bは100分20問です。どちらも多肢選択式ですが、問題を読む負荷は同じではありません。直前期だけで初めて科目Bに触れるより、学習初期から少量でも継続的に問題文を読むほうが、計画の修正点を見つけやすくなります。

目的別に次に読むガイド

知りたいこと読むページ使い方
全体の勉強方法と教材の選び方基本情報技術者の勉強方法・教材の選び方49件の体験記を起点に、開始時点が近い例を探します。
科目Bの読み方をさらに整理したい基本情報の科目B対策アルゴリズム・プログラミングの問題で、学習の偏りを見直します。
独学と通信講座を比較したい基本情報の独学・通信講座比較教材名ではなく、学習を続ける仕組みの違いを読みます。
ITパスポート・応用情報との順番に迷うITパスポート・基本情報・応用情報の違い自分の目的、現在の知識、次に必要な領域から比べます。

よくある疑問

ITパスポートを先に受けないと基本情報は難しいですか

必須の順番ではありません。ITパスポートはIT活用の共通的な基礎、基本情報は情報処理技術者としての基本的知識・技能を対象とします。プログラミングを含むシステムの基礎を学ぶ目的が明確なら、基本情報から検討する選び方もできます。

古い体験記の「午前・午後」は参考にできますか

学習の工夫やつまずき方は参考になりますが、試験当日の形式・問題数・選択方法は現行制度と一致しない場合があります。現在の科目A・科目Bの形式はIPAの案内とサンプル問題で確認してください。

まとめ

基本情報技術者試験は、ITエンジニアとしての基礎を幅広く確認する国家試験です。科目AではIT全般の知識を、科目Bではアルゴリズムとプログラミングを中心に問題を読み解く力を確認します。

まずは公式の試験要綱とサンプル問題で現在の形式を確かめ、次に当サイトの体験記から自分に近い例を探してください。勉強時間や教材を一つの正解として受け取らず、複数の記録を比較することが、現実的な学習計画につながります。

参照した公式情報