1. タイトル
憧れの広告デザイナーになった体験
2. ニックネーム
ぴよぴよ
3. 性別
女性
4. 最終学歴
大学卒
5. 転職前の業界
業種:サービス系
職種:企画・管理
雇用形態:正社員
年収:200万円
会社名:無回答
6. 転職後の業界
業種:その他
職種:クリエイティブ
雇用形態:正社員
年収:200万円
会社名:無回答
7. 転職前は何をしていた?
転職前は、家族みんなでご飯を食べに行くような雰囲気の、地元の県内で複数の飲食店を展開する会社に就職しました。大学の学部は専門的な分野なので、ほとんどの友人はそちらの資格試験と採用試験に取り組んでいましたが、実習などを経験して「自分に向いていない」と感じたことから、一般企業への就職を希望しました。
就職活動中にリーマンショックが発生し、第2新卒としての就職を選択する友人も出始めましたが、専門職を選ばない代わりに新卒採用での一般就職をすると決めていたので、都市部の企業より地元や地方の企業に照準を絞りました。当時は居酒屋でのアルバイトをしていたので、飲食店は人を明るく元気にする場所だと認識していたこともあり、その結果出会ったのがこちらの会社でした。新卒の23歳から3年間、26歳になった2013年まで、こちらの会社に務めることになりました。
良かった点としては、食事をしに来店されるお客様と直接触れ合うことができ、サービス業の楽しさや立ち居振る舞いなど身につけることが出来ました。悪かった点は、繁忙期になると早朝から深夜まで何連勤もすることがあり、体調やメンタルを崩しがちになる事です。
また、新人教育が最後はバイト任せで、同年代や年下の子たちから「こんなことも出来ない」となじられたり、仕事に慣れないことでイジメやパワーハラスメントを受けることもありました。
8. 転職を決めた理由
前職の退職を考え始めたのは、実際に退職する半年ほど前でした。もともと厳しい現場店舗での営業業務で心と体がズタボロになっており、その後も配属された事務所での人間関係に疲れ果てていました。
メンタルの不調で摂食障害気味になり体重と体力が減少する中で、会社に代々伝わる「スポ根合宿」のようなものに参加させられ、途中でリタイア。帰宅後から大きく精神状態が崩れ、心療内科を受診して「うつ病」の診断を受け、抗うつ剤を服用し始めたことで、こんな風になってまで生きる意味はあるのか?と疑問を抱き始めました。そのまま半年ほど勤めたある日、上司の決定的な怠勤に嫌気が差し、何も準備しないまま退職しました。
体力がない上、人間関係で上手く立ち回れないと気づき、飲食業を断念。もともとイラストやデザイン、フリーペーパーが好きだった為、デザインに携われる広告・印刷業へ転職することにしました。転職活動をする中で、初心者でもできる作業があると伺い、転職することになる会社に応募しました。
9. 転職活動について (転職成功時の年齢)
26歳
10. 転職活動について (利用した書籍、サービス等)
地元のハローワークに登録しました。
良かった点は、求人票を見に行くついでに他の情報が入ったり、ハローワークの施設内で就職活動に関する講習や、求人企業の採用活動などが行われることがあり、便利だった事です。悪かった点としては、登録や手続きがアナログで手間と時間がかかる事と、雰囲気が殺伐としており「いま私は無職なんだ」という思いに苛まれたことです。
11. 転職活動について (詳細)
何の準備もせずに退職を決めてしまい、精神的に休養が必要だったこともあり、初めの1ヶ月は何も出来ないまま、実家で薬を飲んで寝てばかりいました。
次第に体と頭を休める事ができ落ち着きを取り戻すと、仕事のない今しか出来ないことをしたいと思い始めました。そこで、行ってみたかった初めての海外旅行に1人で出発。憧れていたフィンランドの地で、国が違えば普通が普通でなくなること、反対に国が違っても人の思いは似ていることに気づき心が癒されました。また、美しい自然やデザインに触れるうち、昔から好きだったイラストや広告への興味を取り戻しました。
帰宅後にやっとハローワークへ登録し、積極的に自己分析や面接対策の講座を受講しました。相談窓口では希望の業種だけでなく向いている業種の紹介を受けたり、履歴書の添削やチェック、簡単な面接の練習などをして頂きました。身内は公務員が多く、一般就職については分からないという事で、適切で勇気の出るようなアドバイスを受けられませんでした。反対に「未経験でデザインの仕事なんて、夢みたいなことを言っていないで、公務員試験を受けるように」など言われてしまいました。自分の特性が公務員向きではないと分かっていたので、そのような時も窓口ので相談し、「あなたに会う働き方がきっとある」と励まして頂き勇気がでました。ハローワークに足繁く通ううち、求人中の地元の広告会社がハローワーク内で応募前懇談を行うとあり、申し込みました。
面接ではなかったので、職務経歴書や履歴書は不要との事でしたが、未経験の自分がどこまで受け入れられるか不安だったので、念の為どちらも作成して持参しました。懇談中にそちらを見て頂いたことで、DTPオペレーターの即戦力にはなれないが、人員が不足している校正業務や手描きチラシ業務を勧めて頂きました。その後、正式に応募して面接と一般常識の試験を受け、2013年に無事転職することが出来ました。
12. 転職後について
転職して新しい仕事を始めたのは2013年の秋でした。
転職して良かった点は、自分の興味のある業種に着くことができ、仕事の中で先輩達から技術を学ぶことが出来たことです。また、前職ではデザインソフトの使い方など「分からない」と言いながら調べない、学ぼうとすると出る杭は打たれる、という閉鎖的な環境で働く気力を失いましたが、違う環境の中で「知りたいことを学べる幸せ」を感じました。
転職して悪かった点は、異業種なので初めは何も出来ず、そのことでパワーハラスメントなどを受けたことです。実際に働いてみて感じたことは、一見楽しげな広告やチラシですが、作る側は1文字一句間違えないよう慎重に作業する必要がある為、明るく元気なだけではダメで、慎重さや確認力が必要な仕事だと感じ、盲点だったところです。
13. これから挑戦する人へのメッセージ
全くの初心者だと、初めから中心的な業務はできないかもしれませんが、私のようにサポートや補助業務で入社することで、希望の仕事に携わることが出来る場合もあります。何かの職業に「就く」ことよりも、自分らしく「携わる」ことで、本当の貴方の良さが社会の役に立つと思います。頑張ってください。