異業種への転職

転職体験記 (異業種)_体育会系企業からまったり半公務員企業へ

1. タイトル

体育会系企業からまったり半公務員企業へ

2. ニックネーム

ほしの

3. 性別

男性

4. 最終学歴

大学卒

5. 転職前の業界

業種:商社・流通系
職種:営業
雇用形態:正社員
年収:600万円
会社名:因幡電機産業

6. 転職後の業界

業種:金融系
職種:営業
雇用形態:正社員
年収:400万円
会社名:かんぽ生命

7. 転職前は何をしていた?

大学卒業後新卒で就職しましたが、その当時はなかなか会社の実態までは把握することができず、平均年収の高い会社から就職試験を受け、入職いたしました。

2011年から2017年まで営業職として勤務しました。法人営業がメインでしたが、営業とは便利屋な面もあり、繁忙期における自社工場へのヘルプから伝票処理などの事務作業、取引先へのプレゼンテーション資料の作成など業務の幅は広く様々な業務を行います。

良かった点としては収入面は同年代と比較して高かった印象です。月収は一般的な額であり20代で手取り25万程度でしたが、夏季の業績連動ボーナスでは2年目から150万円ほどあるなど、トータルの年収では若手の時から500万円はいただいていました。また、福利厚生も充実しており、入社10年目までは独身の場合、契約した賃貸マンションの家賃を9割補助してくれており、月々の家賃負担は1万円以下ですので貯金は難しくありません。

悪い点としてはとにかく労働時間がブラックな点です。8時45分始業ですが、遅くとも8時には出社していないと上司に注意を受け、17時15分定時ですが、それより早く営業から戻るとまた注意を受けます。結局営業を終えて帰社してから事務作業や資料作りをするため、毎日退社21時以降。忙しい時期ですと23時を過ぎることが当たり前でした。また、社内のつながりを大切にすると聞こえはいいですが、休日に社内コンペのゴルフや飲み会、上司からの呼び出しなどはっきり言って休みが休みでない日々も多々ありました。

8. 転職を決めた理由

転職を決めたきっかけは同じような環境で働いていた1歳年下の同僚がうつ病になり、休職したこと。その後まもなく退職しました。その姿がとても見ていられないほど覇気がない状態であり、数年後には自分が同じような状況に陥るのではないかと考えたからです。

異業種に転職を決めた理由としては業界にこだわりがなかったためです。ただし職種にはこだわりました。私の場合は法人営業で募集をしている会社へ応募をいたしました。法人営業においては取扱商材が変わるものの、その勉強さえしっかり行えば、実際の取引の場における基本的な態度や商談の進め方に大きな変化はなく十分対応可能だと考えたからです。

そのなかでも転職先の会社を選んだのは残業時間の少ないホワイト企業であったため決定いたしました。新卒当時は労働環境の実際を調べずに年収等の表面的な情報のみで決定したため、同じような失敗をしないために転職エージェントやインターネットサイトの口コミなどを参考に残業がない会社を選ぶように心がけました。

9. 転職活動について (転職成功時の年齢)

29歳

10. 転職活動について (利用した書籍、サービス等)

リクナビ転職を利用しました。面接などの練習をリモートで実施してくれたのですが、志望動機の伝え方など至らないところはズバッと指摘してくれるなど少し強い言い方もされることはありましたが、実際の面接の場において役に立つ面接練習をすることができました。

11. 転職活動について (詳細)

転職を決意してからはすぐに転職サイトに登録し、自分で候補企業を探すことから始めました。その後、1ヵ月ほどで転職先を決め応募いたしました。2回の面接を経て採用をいただきました。

私の場合は1社目で内定をいただいたので、転職活動自体に苦労することはありませんでしたし、異業種への転職のために工夫したといっても同職種であったため、十分に対応可能であるというということを面接官に対してアピールしたことが評価されたのだと思っています。

この間は転職前の業務を並行しながら転職活動を行っていました。転職エージェントに協力いただき、日中の活動時間を十分に取れないため、可能な部分はメールでのやり取りにするなど、帰宅後の遅い時間でも作業できるように配慮いただいたのも大きかったと思います。また、私の場合は社内に転職について相談できる相手がいなかったため、その当時の漠然とした不安を転職エージェントが受け止めてくれ、話を聞いてくれたのも前向きに転職活動をするうえで大きかったと考えております。

面接練習は転職エージェントとのみ行っていましたが、事前に相談することで土日にも時間を作ってくれたので非常に助かりました。また、すべてリモートでの練習であったため、時間的な制約も最小限となり負担もほとんど感じませんでした。

大変であったことは転職活動自体というよりも、転職が決定したのちの退職交渉が難航いたしました。私の場合、内定をいただいたあと、1か月後を目安に入社してほしいといわれ、上司に1か月後に退職したいという旨を伝えたのですが、そんなことは社会人としてありえない、責任感はないのかなどと怒鳴られるといったことがありました。しかし、その時には心は決まっていたため、法律上2週間前であれば問題ないことや社内規定にも2週間と記載されていることなどを淡々と伝えることや、話を進めてもらえないのであれば直接本社の人事に話をするということを伝え、受理してもらいました。しかし、相手のリアクションを想定して返し文句を用意していなかったら怒鳴ってくる相手に対して委縮してしまっていたかもしれません。

12. 転職後について

転職して仕事を始めたのは2017年7月からでした。

転職してよかった点はとにかく残業時間が減ったことです。基本的にはほぼ定時で業務が終了するため、終業後に自分の趣味の時間が持てたり、毎日感じていた憂鬱感がなくなり、人生が充実いたしました。

悪かった点といえば年収が低下したことですが、自分にとって転職の軸は自分の時間を大切にすることだったので、受け入れることができました。ただ、体育会系の企業から半分公務員のような世界に飛び込んだので、仕事に対する姿勢に疑問を感じることはあります。しかし、そこは郷に入ればごうにしたがえということで周りに合わせて仕事をしています。

13. これから挑戦する人へのメッセージ

転職を考えている方は時間や収入、人間関係などなんらかの不満を抱えている方がほとんどだと思います。転職を通じてそのすべてを解決することは難しいかもしれませんが、自分にとって大切なのはなにか。自分が一番変えたい、こうなりたいという軸を持って転職活動に臨んでください。皆さんの転職活動がよいものになるよう応援しています。

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